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旅行中にスーツケースのロック(鍵)が開かないときの対処法【修理のプロが徹底解説】

旅行や出張中に「スーツケースの鍵を持ってくるのを忘れた」「暗証番号を忘れてしまって開かない」――そんな経験はありませんか?
急いで荷物を取り出したいときや、移動の途中でスーツケースが開かなくなると大きなストレスになります。

この記事では、スーツケース修理の専門業者が、状況別の最適な開錠方法と注意点を詳しく解説します。
「TSAロック」と「非TSAロック」でできることは異なりますので、ご自身のスーツケースのタイプに合わせて参考にしてください。


1.TSAロックの場合

1-1.開錠だけしたい場合

もっとも簡単なのはマスターキーによる開錠です。
空港近くで開かないことに気づいた場合は、空港保安部門手荷物サービスカウンターに相談すると対応してもらえる可能性があります。

ただし、必ずしもその場に修理スタッフが常駐しているとは限らず、即対応できないケースもあります。
そのため、専門のスーツケース修理店に持ち込むのが確実で、当店なら最短5分程度で開錠可能です。

注意:針金やドライバーなどを使って鍵穴に無理やり差し込むと、鍵穴が変形してしまい、開錠が困難になるだけでなく、ロック自体が使用不能になる恐れがあります。

暗証番号型の場合は「000」〜「999」を順に試す方法もありますが、旅行中に行うのはおすすめしません。帰宅後に時間をかけて行いましょう。

また、ホテル移動などで施錠が必要な場合は、再びロックをかけずに布テープや欠損バンドで仮止めする方法が安全です。

(近くにTSAロック解除業者がいない場合の最終手段)

もし近くにTSAロックの解除ができる業者がなく、さらに暗証番号型ロックではない、または暗証番号型でも「000」~「999」を試す時間がない場合は、ホームセンターでニッパーなどの工具を購入し、スライダー引手部分を切断して開ける方法があります。

この方法はあくまで最終手段ですが、鍵穴やファスナー本体を破壊せずに開錠できるため、修理費用を最小限に抑えられます。

絶対に避けるべきなのは、ファスナーレール横の布部分をカッターで切って開ける方法です。理由は修理費用の差にあります。

修理費用の比較(スーツケース修理王 新大阪店の場合

修理内容費用(税込)修理時間
スライダー引手交換(1カ所)3,500円~即日〜
スライダー引手交換(2カ所)5,500円~即日〜
ファスナーレール交換(片面)15,000円〜約1か月

ご覧の通り、スライダー引手の交換は比較的安価(3,500円〜)で即日対応可能ですが、ファスナーレールの交換は片面だけでも15,000円以上かかり、修理期間も長くなります。

そのため、急ぎの場合でも「スライダー引手を切る」方が圧倒的に経済的です。


1-2.開錠+暗証番号がわからない場合

暗証番号型ロックの場合、番号が不明だと今後の使用に支障が出ます。
当店では、開錠と同時に暗証番号の解読も可能です。作業には少し時間がかかりますが、旅行中にお預けいただき、観光後に受け取ることもできます。

自力で番号を特定する場合は、000から999まで順に試すしかありませんが、根気が必要なうえ、旅行中の時間を大きく奪われるため非推奨です。


1-3.開錠+キーを紛失した場合(差し込み型ロック)

差し込み型のロックでキーを紛失した場合、基本的にはロック本体の交換が必要です。
当店では6,500円〜承っておりますが、修理期間は約1週間かかります。
旅行中の急なトラブルを避けるため、予備キーは必ず別の場所に保管しておきましょう。


2.非TSAロックの場合

非TSAロックにはマスターキーが存在しません。そのため、暗証番号型であれば解読、差し込み型であれば無理やり開けるしかありません。

2-1.暗証番号型ロック

当店では暗証番号型の解読作業も可能です。
旅行中にスーツケースを預けて、その間に観光を楽しむお客様も多くいらっしゃいます。

2-2.差し込み型ロック

キーを紛失した場合は、TSAロックと同様にロック本体の交換が必要です。


3.旅行中の応急処置の比較表

TASロック(暗証番号)TASロック(差し込み)非TASロック(暗証番号)非TASロック(差し込み)
開錠のみ(緊急)専門業者に依頼専門業者に依頼ニッパーで切断ニーパーで切断
開錠のみ(余裕あり)専門業者に依頼
自分で解読
専門業者に依頼
家でキーを探す
専門業者に依頼
自分で解読
家でキーを探す
ニッパーで切断
今後の利用専門業者に依頼
自分で解読
専門業者に依頼(ロック交換)専門業者に依頼専門業者に依頼(ロック交換)


    4.まとめ

    スーツケースが開かないトラブルは、方法を知っていれば大きな出費や時間ロスを防ぐことができます。
    特にTSAロックの場合は、専門業者に依頼すれば短時間で開錠が可能です。

    当店(スーツケース修理王)なら

    • TSAロック開錠:約5分〜
    • 暗証番号解読も対応
    • 全国から郵送修理受付

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    ※ロック交換の修理事例はこちらから

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