スーツケースの修理で、最もご依頼の多い箇所は「キャスター(車輪)」部分です。コマとも呼ばれ、使用頻度が高いため摩耗や破損が起こりやすいパーツのひとつです。
その修理方法の大半は、破損したキャスターを取り外し、新しい車輪へと交換する「キャスター交換」という作業になります。当店ではこのキャスター交換においても、細部までこだわり抜いた修理を心がけております。ブランドや形状に合わせた最適なパーツ選定と施工を行っておりますので、安心してご依頼ください。
なお、よく混同されるのが、スーツケース本体と車輪をつなぐプラスチックパーツ(ハウジング)の破損です。こちらはキャスター交換ではなく、「ハウジング交換」という別の修理になります(ハウジング交換の修理事例はこちらからご覧いただけます)。
今回は、最もご相談の多いキャスター交換修理に関して、実際に新大阪店にて行った修理事例とともに料金目安と所要時間をご紹介いたします。
※修理費用および時間はあくまで目安です。スーツケースの状態やパーツの在庫状況、混雑状況によって変動する場合がございます。
単輪(シングルキャスター)タイプ
- 現在最も多く見られるタイプです。1つの車輪が4か所に装着された構造です。
- 料金: 1か所あたり3,500円/4か所交換は割引価格の10,000円
- 修理時間: 1か所 約10分/4か所 約30分


特殊ケースについて
マルエムやサムソナイト製など、一部のスーツケースでは「固定キャスター」と「自在キャスター」が混在している構造があります。
このタイプは施工が複雑なため、4か所で13,000円、修理時間は1営業日となります。


双輪(ダブルキャスター)タイプ
- 1か所につき2つの車輪が付いた構造。高級スーツケースに多く採用されています。
- 料金: 1か所 4,000円/4か所交換で11,000円
- 修理時間: 単輪と同様に、1か所 約10分/4か所 約30分


リモワ(RIMOWA)に対応
リモワは双輪が多く、一か所のみ交換すると高さや色味に違和感が出るため、当店では4か所交換の場合以外はリモワ専用の代用品ホイールでの交換を推奨しています。
・リモワ専用代用品:1か所 5,000〜6,000円


・リモワ純正品:1か所 11,900〜14,800円(※純正ホイールは原則として現行モデルとなります)


二輪(2輪キャリー)タイプ
- キャスターが2か所のみ付いた珍しい構造で、施工には高度な技術が必要です。
- 料金: 1か所 5,500円/2か所で9,500円
- 修理時間: 約2時間
二輪タイプの多いブランド
ゼロハリバートン、ルイヴィトン、グローブトロッター
- ゼロハリバートン:標準料金で対応可能


- ルイヴィトン:1か所 6,000円/修理時間は1営業日


- グローブトロッター:一か所 7,900円/修理時間は2営業日
※グローブトロッターは非常に繊細なつくりで、ミスが致命的なダメージにつながります。
当店では熟練の技術者が専用の工具にて丁寧に作業を行っております。


その他のキャスターの修理事例はこちらをご覧ください。金額、期間も含めて解説しております。
まずはお気軽にご相談ください
キャスター交換はキャリーケース修理の中でも最もご依頼の多い修理内容です。
だからこそ、私たち「スーツケース修理王」では、一台一台の状態に合わせた最適な修理をご提案し、安心してご利用いただけるよう努めています。
また、キャスター交換についても価格のみではなく職人のこだわりをもって修理しております(キャスター修理の詳細につきまてはこちらをご覧ください)。