旅行や出張の頼れる相棒「スーツケース」。しかし、長く使っているとある日突然、パーツが壊れて困った経験はありませんか? ここでは、年間5万件以上の修理を手がけるプロの視点から、修理の多いスーツケースの部品ランキングを解説します。
第1位:キャスター(車輪)
壊れやすさ:★★★★★
最も修理依頼が多い部品。それもそのはず、地面との接地面であり、最も過酷な環境にさらされています。
- 割れる・折れる・タイヤが外れる
- 騒音・引っかかり・片減り
特に、段差の多い道・悪路で酷使すると壊れやすいです。4輪スーツケースは1輪だけ壊れても使いにくくなります。
その修理の多さから、靴修理店や鍵修理店などでもキャスター交換だけ行っているお店もありますよね。
やはり当店でも一番修理件数が多い部位です。
第2位:伸縮ハンドル(上げ下げ可能なハンドル)
壊れやすさ:★★★☆☆
上げ下げの頻度が多く、内部のレバーやバネが劣化しやすいパーツです。
- 引き出せなくなる
- 戻らない/斜めになる
- がたつく、抜ける
安価な製品ではハンドル部分の素材が薄く、曲がってしまうケースも。
当店が伸縮ハンドル修理が多い理由としましては、他にできるお店が少ないからだと思います。
純正品の交換でしたら比較的簡単に出来ますが、規格の合わない代用品で交換するためには独自のノウハウと技術が必要になってきます。
他店で断られるケースも多いため、必然と修理件数が多くなっております。
第3位:TSAロック(ダイヤル錠・鍵)
壊れやすさ:★★★☆☆
TSAロックは海外旅行では必須ですが、壊れやすい精密部品の一つです。
- ダイヤルが回らない/鍵が折れる
- 開かない/閉まらない
- 空港職員によるTSAキーの破損例も
鍵穴に異物が入ったり、無理な力を加えることで壊れるリスクが高まります。
当店では単純にTASロック解除の修理から、ロック自体の交換など、様々な修理事例がございます。
第4位:ケースハンドル(固定の持ち手)
壊れやすさ:★★★★☆
荷物の上げ下ろしで力が集中する箇所です。特に海外空港での手荒な扱いにより破損することも。
- ネジの緩み/付け根の破損
- ゴム部分の劣化・ヒビ割れ
重い荷物を持ち上げる際に、本体側ごと破損することもあります。
第5位:ボディ
壊れやすさ:★★☆☆☆
主に海外旅行に行った際に、スーツケースを雑に扱われ、割れたり、凹んでしまうケースが多いです。
修理費用も高額になりがちですが、保険でカバーできるケースも多いため、大多数のお客様は保険を使って修理させることが多い部位です。
まとめ:定期的なチェックとプロの修理を
壊れやすい部位は、使用環境や扱い方に大きく左右されます。出発前には、以下をチェックしましょう:
- キャスターはスムーズに回るか?
- ハンドルの伸縮は問題ないか?
- ロックは正常に開閉するか?
もし不安がある場合は、旅行前に修理専門店に相談するのがおすすめです。「スーツケース修理王」では、最短10分の店頭修理・全国郵送対応・保険適用書類の発行も可能です。