コラム Column

スーツケースの日本の歴史とその進化

旅行や出張の必需品であるスーツケース

現代では「キャリーバッグ」や「キャリーケース」とも呼ばれ、街中でも空港でも見かけない日はありません。

しかし、スーツケースが日本で一般的に使われるようになったのは、実はそれほど昔のことではありません。

今回は、スーツケースの日本における歴史をたどりながら、時代ごとの進化や、それに伴う「スーツケース修理」の重要性についてご紹介します。

スーツケースのルーツとは?

「スーツケース」という言葉は、元々は西洋から来たものです。

19世紀後半、欧米でスーツ(衣類)を収納するための革製トランクが主流となり、これが「スーツケース」と呼ばれ始めました。

日本には明治時代から徐々に輸入されるようになりましたが、当時はごく一部の富裕層が使う高級品でした。

戦後~高度経済成長期:スーツケースの普及の始まり

戦後の日本では、海外出張や観光旅行が徐々に一般化し、1964年の東京オリンピックをきっかけに海外旅行ブームが訪れました。

この時期から、スーツケースは徐々に一般庶民の間にも普及し始めます。

当時のスーツケースは、頑丈なアルミ製や革製が中心で、キャスター(車輪)はついていないものが多く、重くて持ち運びが大変でした。

壊れやすいパーツも多く、「スーツケース 修理」が必要になることも少なくありませんでした。

1980年代~1990年代:キャスター付きスーツケースの登場

1980年代には、現在のようなキャスター付きスーツケースが登場し、利便性が飛躍的に向上します。

日本では、「サムソナイト」や「リモワ」などの海外ブランドが注目を集め、国産ブランドも多く登場しました。

この頃から、「キャリーバッグ」という言葉も一般化し、修理の需要も多様化していきました。

車輪の交換や取っ手の修理、ファスナーの不具合など、細かなパーツの修理依頼が増えていきます。

2000年代~現在:軽量・多機能スーツケースの時代へ

現在では、ポリカーボネート製の軽量スーツケースや、TSAロック、USBポート付きなど、機能性に優れたスーツケースが主流です。

また、LCC(格安航空会社)の普及により、「機内持ち込みサイズ」に特化したモデルも多くなりました。

しかし、どれだけ高機能でも、長く使えばパーツは劣化します

特にキャスターや伸縮ハンドル、ファスナーなどは故障しやすく、修理の依頼も増加傾向にあります。

スーツケース修理の重要性と当店の取り組み

スーツケースは「買い替えよりも修理した方が経済的」なケースが多くあります。

特に愛用のブランドスーツケースや海外で購入した思い出の品は、簡単には手放せません。

当店では、スーツケースの修理専門店として、保険適用もできて、国内外メーカーを問わず、あらゆる修理に対応しております。

• キャスターの交換

• ハンドルの修理

• ファスナーの不具合対応

• ロックの不具合調整

• 外装のへこみ補修 など

お困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ|スーツケースの歴史と修理の価値

スーツケースの歴史をたどると、日本における旅の文化や、生活スタイルの変化が見えてきます。

今や旅の相棒ともいえるスーツケース。壊れてしまったからといって買い替える前に、修理という選択肢を思い出してみてください。

これからも、スーツケースのある暮らしと共に、私たち修理職人は「旅の安心」をサポートしてまいります。

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